SNSの普及により、日常でSNSを使う新入社員が入ってきたり、社員でもSNSを使っている人が増えてきています。そこで、社員のSNS教育についてや、あるいは、内定者研修の内容で悩まされている企業様はいらっしゃるのではないでしょうか。最近では、社員がSNSで事件を起こしたり、会社の名誉毀損をしたりする事件が起きています。そうしたことを防ぐために、今では、内定者研修でSNS教育をするべき時代となってきました。こうした教育を行っていない企業様は、今後取り入れる参考に、既にされている企業様は、教育を見直すきっかけとなれば幸いです。
今回は、今後の内定者研修に役だつ、「社会人としてのSNS教育」についてまとめました。今後の内定者研修の参考にしていただければと思います!
内定者研修ではSNS教育を!
内定者研修では、SNS教育をする必要があります。社会人になると、個人の責任と、さらに、学生の時とは違い、会社の責任を持たなければなりません。社会人としての自覚、責任を持たせるためには、SNSの使い方を教育して、見直す必要があります。また、SNS教育をすることによって、自社を守ることになります。いくら会社側がいい商品やサービスを提供していたとしても、個人のSNSでの軽はずみな発言によって、経営に大きな悪影響を及ぼすことにつながるからです。しかし、そういったことを防ぐために、SNSを使用禁止にさせるのは違います。SNSは、現代の必要なツールとなってきましたし、教育を行い、使い方を守れば、悪影響を及ぼすことはありません。だからこそ、SNSを使う上でのマナーを教えなければなりません。しかし、現実には、新入社員が、先輩社員も驚愕するような事件を引き起こすことはあります。そこで、教育する立場は、今のSNSの現状を理解して教育しなければなりません。
今の時代、内定者研修では、SNS研修を行うべきですが、教育者もSNSについて学ぶべきです。
20代のSNS
総務省による「通信利用動向調査」の年代別SNS利用状況によると、平成29年で、20代でSNSを利用している人の割合は、74.4%です。30代では、72.4%、40代では62.6%、50代では50.7%となっています。このことから、率がまだ異なっていることをが分かります。また、20代は多くの人がSNSを利用していることかります。
また、年代によって使用しているSNSに差があります。全年代でみると、利用率の多いものから、LINE、YouTube、Facebook、X、Instagramと続きますが、20代で見てみると、LINE、YouTubeの次にX(70.4%)、Instagram(52.8%)、Facebook(52.3%)がきています。(出典 総務省 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書)
このことから、20代では、他の年代よりも、SNSの中でXを使っている人の割合が高いことが分かります。
ここで知っておいていただきたいのが、事件に発展しやすいSNSは、Xです。どのSNSも事件に発展する事例はありますが、Xは、軽率に発言がしやすいことや、簡単に投稿が拡散されてしまうからです。有名人でなくても、簡単に拡散されてしまいます。
20代では、多くの人がSNSを利用しており、LINE、YouTube、Xが多く使われています。
SNSでのリスク
SNSで投稿している文章の中には、会社を特定できてしまうものもあります。例えば、オフィス周りの様子の投稿、写真、最寄り駅が分かる投稿などです。軽はずみはSNSでの発言で、会社が賠償責任を負うことさえあります。また、ちょっとした会社への愚痴や、悪ふざけでも、炎上してしまえば、大きな責任を負うことになり、多大な迷惑をかけることになります。
三つの具体的な事件を紹介します
(一つ目)
寿司屋の従業員が店内キッチンで調理中に、一度ごみ箱に捨てた魚を再びまな板に戻して調理する動画をSNSに投稿して炎上しました。この事件により寿司屋を運営する会社の株価は急落し、時価総額27億円の損失が発生しています。
(二つ目)
サービスマネージャーをしているヤフーの社員が、フェイスブックを通して、自社ニュースの記事を「しょーもない」とフェイスブックを通じて批判したところ、記事執筆者が怒って投稿を止めると宣言する騒ぎになりました。ヤフーの広報室では、取材に対し、「個人の発言は自由であり制限はできませんが、結果を配慮したうえで発言するべきでした。結果については、各自が責任を持たなければいけません。社員が取引先を批判したことは、思慮が足りなかったと思っています。」と説明しました。
(三つ目)
大手物流会社「日本通運」の男性派遣社員(21)が、同僚の顔を次々に晒して「臭いし気持ち悪い」などとツイートし、ネットで批判を浴びていたことが分かりました。また、この派遣社員は、過去にも同僚らを次々に中傷するツイートをしていました。過去には、 一緒に昼食中という日通の作業着を着た男性の写真をアップし、「今変な仕事場の臭いおっさんとランチなうやて」と投稿していました。この男性は帽子のつばに目が隠れてやや下を向いているが、関係者が見れば分かるかもしれない写真でした。これについて、日通の広報部では、派遣社員の行為を「問題があると考えています」とコメント。ツイートについては、「晒されたのが従業員か分かりませんので、何ともお答えできないです」と話しました。一連のツイートについては、「不適切な内容でご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。今後は、社内のコンプライアンスを強化し、再発防止に努めたい」と話しました。時期や理由は明かせないとしたものの、派遣社員はすでに日通を退職しているそうです。
このように、社員のSNSでの投稿によって会社も責任を負うことになるのです。研修では、SNSでの事件や、炎上事例などを紹介してSNSでのリスクに対する危機感を持ってもらいましょう。
SNSでの投稿はリスクがあることを知っておきましょう。
SNS研修で教えるべき内容
研修で教えるべき内容
- 社会人としてSNSのマナー守るべきということ
- 個人の軽はずみな、予想していない行動が、事件に発展することは、SNSでも同じであること
- 実際に起こった事件の事例を紹介する
- 事件が起きて、どんな罪が課せられるか紹介する
とくに、どんな事件が実際に起こったを紹介することで、危機感を持ってもらえるでしょう。
SNS研修では、リスクについても説明しましょう。
会社を守るために、管理、教育を行うべき
企業側がしっかりSNSを把握していないと、知らないところで事件に巻き込まれる可能性があります。そのためにも、入社する前の内定者研修で教育を行うことが大切です。また、事件に発展してしまった時に、どういった対処をするのかも社員は知っておく必要があります。入社前に教育することで、会社を守ることに繋がります。社会人としてのマナーというと、メールや、立ち振る舞い方のことだと思われますが、SNSが浸透した今では、SNSでのマナーもその一つです。