今回の記事では、ヤフーの口コミを削除する方法について解説します。

ヤフーの口コミとは、Yahoo!ロコという、ユーザーが口コミを提供できるサービスで投稿できます。店舗などを検索する際に、他ユーザーの評価を参考にできるため便利な機能です。

しかし、「最悪」などといったワードが使われているヤフー口コミがあった際、店舗へのイメージは下がり顧客を失う可能性を生んでしまいます。店舗側がSNSなどで集客につと得たとしても、ネガティブな投稿を見て来店をためらう方もいます。

この記事を読み、ヤフー口コミの削除方法を参考にして、知らぬうちに口コミから顧客が減少してしまう風評被害を防ぎましょう。
風評被害についてはこちらこちらの記事で解説しています。

Yahoo!口コとはヤフーで口コミが投稿できる場所

まずは、ヤフー口コミが投稿できるヤフー口コについて解説します。

ヤフー口コとは、飲食店や美容室などさまざまなお店のネット予約ができる施設情報サイトです。レストランやショッピング施設に関する情報を調べたり、口コミを投稿したりできます。映画館からレンタカーなどさまざまなジャンルの店舗情報を取得できます。

口コミのWebページは、こちらのような画面です。
引用口コミ:ジュエルカフェ 横須賀中央店のクチコミ

引用口コミ:ジュエルカフェ 横須賀中央店のクチコミ

上の写真からわかるように、ユーザーは5段階の評価と口コミを投稿できるのです。

削除したいヤフーの口コミは特定できるのか

さて、先程紹介したヤフー口コにある口コミには、削除したくなるような誹謗中傷のような表現を含んだ口コミも存在します。
具体的には、事実不明の店舗サービスの非難や従業員に対する誹謗中傷のような口コミです。

そのようなヤフー口コミの投稿者は特定できるのでしょうか?

ヤフー口コミの投稿者は特定可能です。しかし、特定するには手続きなどに時間を有し、かつ相手が口コミの利用規約を明確に違反していたり法律違反していたりするときにプロバイダー責任制限法(特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律)という法律を通して特定できます。

法律に知識や法律に関する実務経験がない方が口コミの投稿者に関する個人情報まで特定するのは困難と言えます。

誹謗中傷に当たるヤフー口コミを削除しないと…

誹謗中傷や風評被害に当たるヤフーの口コミを削除しなければ、以下のような被害を受ける2つの可能性があります。
誹謗中傷に当たるヤフーの口コミを削除しないと起こる2つの被害に関する説明図

売上減少

ヤフー口コミを見たユーザーが、ネガティブな印象のある口コミを見てしまい来店や再来店をためらってしまった場合、顧客が減少し経済損失が生じます。

従業員減少

現従業員の職場に関する不満や、顧客からの従業員に対する不満が書かれている場合、現従業員の離職や、新規従業員が集まらなくなるなどの可能性が生じます。

その他口コミに関する被害はこちらの記事で解説しています。

ヤフー口コミの削除方法一覧|削除依頼する方法も

つぎに、ヤフーの口コミを削除する方法一覧を紹介します。口コミにあった方法を選択しましょう。

削除申請

自分でヤフーの口コミを運営しているYahoo!ロコに対して、削除を申請する方法です。

悪意のない感想や評価などの口コミは、なるべく削除せずに掲載するそうですが、以下に表示された削除基準の項目に相当する場合、削除を判断する場合があるそうです。

<削除基準>

対象となるお店、施設、サービスと関連性がない
法人、個人を中傷するような内容
クチコミやその投稿者に対する誹謗(ひぼう)中傷、批判が見受けられる
実際にお店や施設に行っていない、サービスを受けていないと判断される
ほかの媒体、クチコミサイトから許可なく盗用、転載したと判断される
故意または悪意をもってクチコミを投稿したと判断される
脅迫、わいせつ、差別用語など他人を威圧するような表現を含む
広告、宣伝などの営業、営利目的の表現が強すぎると判断される
個人情報(氏名、住所、電話番号、メールアドレスなど)を含む
投稿対象とは無関係のURLやリンクが掲載されている
同一人物による、点数操作などを意図した大量の投稿
一言コメントや、意味のわからない文章など、クチコミとして判断し得ない
そのほか、弊社が不適当と判断する内容

引用:Yahoo!ロコ クチコミ投稿をご利用の皆様へ

削除を申請するには、該当する口コミを開き、「問題のある口コミを違反申告」をクリックします。

 

項目選択や申告内容で口コミを報告します。

削除申請しても、必ずしもヤフー口コ側が判断した結果削除できるとは限りません。その点は留意する必要があります。

弁護士

権利を侵害されたりしたなど、法律に違反した場合、弁護士を通して口コミ削除が可能です。
しかし、削除するヤフー口コミが何らかの法律に違反していない限りは、削除を要求できません。

不明な場合は弁護事務所に質問してみましょう。

逆SEO

逆SEOは、削除方法ではありませんが、対象となる口コミを人の目に止まらない下位に押し下げる対策方法です。削除する対処方法ではないため、年月が経つとまた人の目に付きやすい上位に口コミが出てきてしまう可能性もあります。必ずしも安心な方法ではありません。

逆SEO対策については、こちらこちらの記事で解説しています。

完全削除(業者依頼)

削除申請ではなく、「削除交渉」により口コミを削除する方法です。ヤフー口コに削除を交渉し、ヤフー口コから該当する投稿を削除してもらいます。削除交渉の方法を知っている企業は少なく、このような対処ができるのは限られた業界のみです。

リブランディング株式会社では、削除交渉による口コミ削除が可能です。日本経済新聞でも紹介されています。

削除したいようなヤフーの口コミを出さないために|対策方法

さいごに、ヤフー口コミを削除する方法ではなく、削除するような投稿を出さない、早くにネガティブな投稿を対処できる対策方法を紹介します。

監視

口コミにネガティブなワードがないか、サービス改善できる点や従業員で改善できる点がないか口コミ全体をパトロールする方法です。日々口コミを監視するのは時間を有してしまうため、業者に口コミ監視を依頼する方法をおすすめします。

なにかネガティブなワードが見つかった際に対策方法やリスクを推定してレポーティングしてくれるサービスもあるため、利用してみましょう。

顧客調査

顧客側にネガティブな口コミをさせないためには、顧客の不満をためないようにしましょう。そのために、日頃から従業員や顧客に関してアンケートを取りましょう。そして改善方法を考えて改善策を顧客側にも公表しましょう。

顧客からの従業員やサービスに対する不満から誹謗中傷のような発言を招いてしまう可能性は大いにあるため、顧客が直接は言えない段階での不満を聞いておきましょう。

こちらの記事では、クレーマー対応について紹介しており、クレーマーを出させない方法についても紹介しています。

良い情報を発信

顧客に対してネガティブな印象をもたれないよう、従業員やサービスに関しての情報発信して良いアプローチをしましょう。ネガティブな口コミが広まれば、店舗に対してネガティブな情報を書き込んだWebページが作られる可能性も生じます。

顧客満足のためにアンケートを取ったら、印象を良くするために良い情報を発信しましょう。

また、口コミに返信するのも一つの手段です。口コミに対して良い情報を発信して再来店につなげたり、悪い口コミに関しては改善策を提供しましょう。

ヤフーの口コミを削除して風評被害対策しよう

今回の記事では、ヤフー口コミの削除方法について解説しました。

ヤフー口コに店舗情報を提供すれば、ユーザーが地域やお店のジャンルを検索した際にお店がヒットし、顧客に情報を提供できます。その結果、ユーザーの来店に繋がる可能性もあります。しかし、悪い印象を与えてしまうような口コミがあった場合、他のお店を見てしまう可能性もあります。このように、口コミのせいで店舗側は知らぬうちに顧客を逃してしまうのです。

ネガティブなヤフー口コミを削除して、機会損失を防ぎましょう。