サジェスト対策の「サジェスト」とは、Googleなどの検索エンジンで文字を入力した際に、検索候補として出てくるキーワードのことです。例えば、現在地と入力した際に、後に飲食店や美容院といった関連するキーワードが表示されます。この飲食店や美容院がサジェストに当たります。

サジェストは、検索ユーザーにとっては便利な機能です。しかし、「最悪」や「パワハラ」などといったマイナスイメージを抱いてしまうようなサジェストも目にします。デジタルリスクを抱えるため、企業側にとっては便利な機能とは一概には言えません。

そこで、サジェストを対策してほしいといった相談をする企業が増えています。

今回はサジェスト対策の内容から料金相場を説明し、実際にサジェスト対策を依頼できる業者の料金を紹介します。

サジェスト対策の手法について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

サジェスト対策とは?費用をかける必要性

なぜ、費用を書けてまでサジェスト対策する必要があるのでしょうか。ここでは、サジェストの意味や仕組み、サジェスト対策の必要性について解説し、サジェスト対策の種類についても解説します。

サジェストとは

サジェストとは、冒頭分でも説明したとおり、Googleなどの検索エンジンで文字を入力した際に、検索候補として出てくるキーワードです。

Googleでは「オートコンプリート機能」とも呼ばれ、ワードを最後まで入力しなくてもユーザーが検索するであろうキーワードを候補として表示します。

例えば、現在地と入力した際に、後に飲食店や美容院といった関連するキーワードが表示されます。この飲食店や美容院がサジェストに当たります。

以下にある写真のように、飲食店の右側に出てくる「東京,クラスター,コロナ」といった検索した際に横に出てくるワードがサジェスト(検索候補)です。
サジェストの説明図

サジェストの仕組み|Google編

では、サジェストはどのようにして表示されるのでしょうか。ここでは、Googleのサジェストの仕組みについて解説します。

Google では、人気度や類似性などの要因に基づいて検索候補を表示します。

検索候補は、人間の関与なしにGoogleのアルゴリズムによって自動生成されます。このアルゴリズムは次のような特性を備えています。

  • 他のユーザーが過去にそのキーワードを検索した頻度など、複数の要因に基づく
  • ウェブ上のさまざまな情報を反映するように設計されています。多くの人気トピックに関連する予測が表示される場合がある

引用:Google Google検索ヘルプ

つまり、以下4点がサジェストに関係すると言えます。

  • 実際に検索されているキーワード
    頻度やユーザーを問わず、過去に関連して調べられたキーワード
  • 過去にユーザーが検索したキーワード
    例えば、飲食店を検索する際、以前に「飲食店 都内」というように、飲食店と都内というキーワードを組み合わせて検索していた頻度が多い場合
  • 他ユーザーに多く検索されているキーワード
    例えば、「飲食店 対策」というように、他のユーザーは飲食店と対策というキーワードを多く検索している場合
  • 自身が使用している言語や居住地に紐づくキーワード
    例えば、「飲食店 浜松町」というように、住んでいる場所(この場合は浜松町)に基づくキーワードが生成される場合

こちらの記事では、Google口コミの削除について紹介しています。

サジェストの仕組み|Yahoo編

ヤフーのサジェストは、検索地点や検索履歴などによってサジェストの表示内容が異なるということは基本的にありませんが、ログインしている場合、パーソナライズ化される傾向にあります。

また、PCとスマートフォンでは表示内容が異なります。

サジェストの概要や仕組みについては、こちらこちらの記事で詳しく解説しています。

サジェスト対策の必要性

なぜサジェスト対策は必要なのでしょうか。ここからはサジェスト対策の必要性について解説します。

サジェスト汚染

サジェスト対策がされる理由は、サジェスト汚染から企業の風評を守るためです。

サジェスト汚染とは、自社やお店を調べた際に出てくるサジェストに、ネガティブなサジェストが出てきてしまうことです。

サジェスト汚染の例

GoogleやYahooなどの検索エンジンで検索した際に以下のようなサジェストが出てきてしまうことをサジェスト汚染といいます。サジェスト汚染の例は以下です。

  • 倒産
  • 怪しい
  • 最悪
  • パワハラ

サジェスト汚染から考えられるリスク|費用面でのデメリットも

サジェスト汚染から考えられるリスクには以下のケースがあります。

  • 企業のイメージダウンやブランディングの低下
    企業名や店舗名を入力しただけであっても、悪い印象を与えてしまうようなサジェストは出てきてしまいます。そのような単語がでてきてしまっただけでも、印象は悪くなってしまいます。
  • 売上減少
    サジェストによるイメージ悪化で、他のサービスや企業が検討された場合、見知らぬうちに顧客と売上を逃してしまいます。そのため、サジェスト汚染は売上減少にもつながります。
  • さらなるサジェスト汚染
    悪い印象を抱いてしまうサジェストは、良い印象を与えられるサジェストよりも、検索されやすい傾向にあります。そのため、良くないサジェストが検索され、検索候補に上がりやすくなり、さらに上位表示されることにより、より多くのユーザーの目にネガティブなサジェストが留まる可能性があります。

このような被害を防ぐためにサジェスト対策が必要となります。また、サジェスト汚染のようなネット上での風評被害は、企業側にとって目につきにくいため、早期対策が必要とされます。

ネット上の風評被害について知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

サジェスト対策にについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

このように、サジェスト対策しなければさまざまな被害が想定されるため、費用をかけて企業に依頼するなどして、対策する必要があるのです。

サジェスト対策の種類|費用がかからないものも

サジェスト対策はいくつかの種類があります。中には、費用がかからないサジェスト対策も存在します。

サジェスト対策を個人でする場合(費用なし)

削除申請は、個人でGoogleにサジェストの削除を申請する方法です。サジェストが表示された右下にある「不適切な検索候補の報告」から、申請できます。
サジェストの説明図

不適切な検索候補の報告を選択すると、以下の画面に進みます。
サジェストの削除申請上記にある、不適切とされる検索候補と選択した理由を選択して送信します。
法的な理由で申請したい場合は、「法律に基づく削除に関する他の問題を報告する」のページで申請しましょう。

このようにして、サジェストの削除申請は自分ででできます。

Yahooのサジェスト(入力補助機能)がネガティブキーワードで汚染されている場合は、Yahoo公式ホームページより削除申請を行えます。

サジェスト対策を個人で行う場合については、こちらこちらの記事で紹介しています。

しかし、サジェストの削除申請は、対策費用がかからないというメリットがありますが、必ずしも検索エンジン側に削除されるとは限りません。この点は注意しておきましょう。

弁護士に相談|相談のみであれば費用がかからない場合も

サジェストの削除を弁護士に相談する方法です。

法的な理由で申請できる場合、弁護士に相談できます。例えばブラック企業を連想させるような、言葉自体に権利侵害があるといえるものは、弁護士にサジェスト削除を依頼できます。

業者に相談|費用は必要

風評被害対策の専門業者に依頼する方法です。専門業者に依頼した場合、このような対処方法をとられる場合がほとんどです。

逆SEO対策

不適切な検索候補を下位に表示させる方法です。不適切でない検索候補の検索回数を上げることにより、ターゲットのキーワードの検索回数を相対的に少なくして目につきにくくします。

逆SEO対策には知識が必要であるため、専門業者に頼むのが一般的です。また、対策してもターゲットのキーワードが人の目に付きやすい位置まで上がってしまったという事例があるため、長期的な対処方法とは言えません。

逆SEO対策についてはこちらの記事で解説しています。
逆SEO対策の費用についてはこちらの記事で解説しています。

削除交渉

検索エンジンであるGoogleやYahooに削除を交渉する方法です。

先ほど説明した削除申請よりも、削除される可能性は高くあります。実は、削除申請をしても削除されなかったという事例はよくありますが、削除交渉の場合はあまりみられません。

しかし、削除交渉は一般の知識では失敗する可能性もあるため、業者に依頼しましょう。リブランディング株式会社では、削除交渉によるサジェスト対策が可能です。

ソルフェリーナは代理店ではなくメーカーであるため、一度対策したサジェストが万が一再発してしまった場合、追加費用なしで対策可能です。

SEO対策

こちらは、プロモーション手法の一つで、サジェストにサービス名や商品名など任意のキーワードを表示させる方法です。不適切なサジェストに直接対処する方法ではありませんが、企業の認知度が高められます。

例えば、渋谷にある〇〇美容院という店舗が対策する場合、「渋谷 美容院」と検索した際に、「渋谷 美容院 〇〇美容院」といった〇〇美容院のサジェストが出てくるようにします。

これにより、渋谷の美容院を検索しているユーザーに検索される回数が増やせ、認知度を向上できるのです。

サジェストを通して企業やお店をプロモーションするサジェスト対策は、多くの企業に利用されています。

サジェスト対策の種類ごとの費用相場−料金相場と対策にかかる時間も紹介

サジェスト対策の費用は、月5万円~10万円ですが、サジェスト対策の種類によって費用平均は異なります。

ここではサジェスト対策の料金相場や対策にかかる時間を、対策の種類ごとに紹介します。

削除申請|サジェスト対策の費用

削除申請は無料でできます。時間も短期間で申請できます。

しかし、削除されるまでの時間は不明です。また、必ずしも削除されるわけではありません。Googheでは、ユーザーの「知る権利」や「表現の自由」を尊重しているためです。

弁護士に相談|サジェスト対策の費用

弁護士に相談する場合、費用は10万円〜15万円程度といったところです。裁判が必要な場合は30万円〜60万円程度です。

削除にかかる期間は2週間弱です。また、削除の可能性が高いため、費用対効果は高いと言えます。

業者に対処依頼|サジェスト対策の費用

業者に依頼する際の費用相場を、4つに分けて解説します。

逆SEO対策

逆SEO対策にかかる費用は、1ヶ月で5万円程度です。削除までの期間はGoogleで2週間〜、ヤフーは1週間〜となります。

逆SEO対策は対策が目に見えやすく、業者次第では効果がすぐに出てきます。しかし、逆SEO対策は継続が必要な対策であるため、1ヶ月5万円で対策を打ち切ることは難しくあります。そのため、いつまで対策を継続するかによって費用は大きく異なってしまいます。

再発してしまう可能性が高くあるため、費用対効果は高いとは言えません。

逆SEO対策の費用についてはこちらの記事で解説しています。

削除交渉

削除交渉は、単発(1回)で数十万円かかります。

料金体系は、前払いや成功報酬型などがあります。削除交渉は月額型が少ないため多く感じると思いますが、効果が高く費用対効果は高いと言え、削除成功が1回で済む場合がほとんどであるため推奨します。

対策にかかる期間は1ヶ月程度です。これは、サジェストの検索回数によって変動します。

SEO対策

SEO対策にかかる費用は、月額5万円〜程度となります。サービス名や自社名が特定の検索で出るまでの期間は早ければ1、2日です。即効性があると言えます。

しかし、汚染されているサジェストに対しては直接対処する方法ではないため、注意が必要です。このサジェスト対策は、プロモーションや日頃から不適切なサジェストをださせないための対策と捉えましょう。

サジェスト対策の費用を抑えるには

サジェスト対策にあたり、費用を抑える方法は、日頃からサジェストの監視をして早期に対処することです。自社や商品に関連するサジェストなどで不適切なサジェストがないか監視しましょう。監視するコストがない場合、業者に依頼するのも一つの手です。

日頃から監視しておけば、早期段階で業者に相談できさらなる被害も防げます。

サジェスト対策の選び方|選定ポイント

サジェスト対策するにあたって、対策方法や業者を選択する際のポイントを紹介します。

サジェストの対策規模・対策費用を決める

まずは、対策したいサジェストの種類や数を具体的に決めておきましょう。企業の利益や人材に、悪影響を及ぼしてしまいそうなサジェストかどうか判断して決めましょう。

また、対策にかけられる費用を検討しましょう。長期的に費用がかけられるのかなど費用そのもの以外に、費用が出せる期間も考えましょう。相場で考えると、月々で5万円、単発で30万円は必要となります。単発の料金は一見高そうに思えますが、料金形式が成功報酬型の業者もあるため、検討してみましょう。
月々など定期的に費用を払って対策する場合は、どれくらいの期間でサジェストが対策できるのかを予め聞いておきましょう。なかなかサジェスト対策が進まず、料金がかさんでしまう場合もあるためです。

サジェスト対策の費用を検討する前に、サジェスト対策する目的を見直してから対策内容に合う料金プランを選定することがポイントです。

サジェスト対策の料金プランによっては、別途初期費用や更新料が必要な場合もあるため、注意が必要です。

こちらの記事では、サジェスト対策の費用相場について詳しく解説しています。

法が関係しているか

先程も説明したとおり、法律が関係しているならば、弁護士に相談するという手段もあります。関係しそうである場合は相談してみましょう。相談のみであれば無料である弁護士事務所も存在するため、まずは相談してみましょう。

アフターフォローがあるか

サジェスト対策を業者に依頼する場合、アフターフォローが充実しているかも検討しましょう。再発防止のために策を提案してくれたり、サイト構築などをしてくれたりする場合もあります。

サジェスト対策の費用を企業で比較

サジェスト対策を費用で比較してみましょう。

サジェスト対策の費用は、月5万円~10万円ですが、中には格安で対策する企業も存在します。

サジェスト対策費用−月額45,00円〜おんおくりラボ

おんおくりラボは、インターネット領域における総合コンサルティング会社です。

1入力(検索)キーワードに対して、ネガティブな風評キーワードが1キーワードでも複数キーワードでも消し放題であるため、対策したいキーワードが複数ある場合におすすめです。

Yahoo入力補助(ヤフーサジェスト)
月額費用:45,000円(税別)
契約期間:6ヶ月
契約期間内における非表示率:99%
表示までの目安期間:1~2週間

Yahoo関連検索ワード
月額費用:45,000円(税別)
契約期間:6ヶ月
契約期間内における非表示率:99%
表示までの目安期間:1~2週間

Googleオートコンプリート(グーグルサジェスト)
対策デバイス:PC(パソコン)
月額費用:55,000円(税別)
契約期間:6ヶ月
契約期間内における非表示率:95%
表示までの目安期間:2~4週間

対策デバイス:SP(スマートフォン)
月額費用:65,000円(税別)
契約期間:6ヶ月
契約期間内における非表示率:92%
表示までの目安期間:2~4週間

※Googleオートコンプリートは、地域により表示されるサジェストキーワードが異なります。
デフォルトの成果確認地域は東京都になります。
ご指定の地域を成果地点とする場合は、月額費用が10,000円(税別)追加となります。

Google関連キーワード
対策デバイス:PC(パソコン)
月額費用:65,000円(税別)
契約期間:12ヶ月
契約期間内における非表示率:68%
表示までの目安期間:1~12ヶ月

対策デバイス:SP(スマートフォン)
月額費用:75,000円(税別)
契約期間:12ヶ月
契約期間内における非表示率:65%
表示までの目安期間:1~12ヶ月

引用:おんおくりラボ サジェスト対策・サジェスト汚染対策

サジェスト対策費用−1ワード500円〜|ネットイレイサー

最短1日で削除が完結するサジェスト対策は、1ワード500円で提供しています。広告や宣伝費がかかっていないことや、業務に当たる人員が削減されていることから格安で提供できているのです。

参考: ネットイレイサー

サジェスト対策費用−2,000円/月〜|スマートグラス

エファタ株式会社が運営する関連キーワード・サジェスト対策サービスのスマートグラスです。何故表示されているのか、根本的な仕組みを捉えて、対策します。

Yahoo!サジェスト・関連検索ワード対策 成果報酬型
成果報酬型
1,000円/月(月間3万円)税抜き
達成目安 5日~2週間
契約期間 成果発生日から3ヶ月

Googleサジェスト対策 成果報酬型
成果報酬型
2,000円/月(月間6万円)税抜き
達成目安 1カ月~3カ月
契約期間 成果発生日から3ヶ月

Google関連ワード対策 月額固定型のみ
成果報酬型
3,000円/月(月間9万円)税抜き
達成目安 6カ月~
契約期間 成果発生日から6ヶ月

参考:ネットイレイサー Google&Yahooサジェストと関連キーワード削除サービス

サジェスト削除費用−月額10万円|リブランディング株式会社

サジェストの削除が可能な企業です。月額10万円でサジェストを削除します。

サジェスト対策を費用で決めるのはナンセンス

今回はサジェスト対策における費用について紹介しました。

サジェスト対策には種類が多くありますが、サジェスト汚染を対策する場合は、専門業者に依頼する方法が有効です。

費用面だけで決めてしまっても、対策効果がなかったり再発してしまったりする可能性を生んでしまいます。そのため、サジェスト対策を検討する際は、費用面のみでは決定せず、対策する範囲や目的を確認し、対策内容などを検討してサジェスト対策をしましょう。